自宅のリビングをボルダリングジムに

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自宅のリビングをボルダリングジムに

2020/07/12

自宅リビングをボルダリングジムに

横浜市緑区A様邸 リビングの吹き抜けに

リビングにボルダリングジムを作りたいとAさんより依頼を受けました。

ご自身でも日曜大工をされる方なので、今回ふるあっぷは、材料の選定と工法のアドバイスをしながら、十分な強度が必要となるボード設置の部分をお手伝いしました。

Aさんから頂いた写真も併せて紹介していきます。DIYでやりたい方も参考にしてみてください。

まずは壁の柱と間柱の位置を下地チェッカーで探し、厚さ15㎜の胴縁という補強用木材を取り付けていきます。

ボルダリングの表面の板は、この胴縁の上に空間を開けて固定されます。

ボルダリングのホールドを取り付ける板は、構造用合板の15㎜厚のものを選びます。

ここに、ホルダー取付用の穴として、11ミリのドリルビットを使って穴をあけます。 

穴の位置は、好みによっていろいろあると思いますが、今回はAさんの希望も聞きながら、斜めの格子状に20㎝間隔で設計しました。

穴をあけ終えたら、爪付Tナット「鉄三価ホワイト オチアイ 爪付き M10」を全ての穴に打ち込んでいきます。

ナットを確実に固定するため、念のためウレタンボンドも付けています。

爪付きナットの板に打ち込まれる部分の外径が12ミリ、先ほど開けた11ミリの穴よりも大きいので、真っすぐ打ち込むためには慎重さが必要です。

構造用合板を取り付け終わった時の写真がこちらです。

ボルダリング用に十分な構造強度を持つ構造用合板は、針葉樹合板、ラワン合板、シナ合板(価格は右に行くほど高い)がありますが、今回は、針葉樹合板(ラーチ合板)を選定しました。

木目のはっきりとした針葉樹合板は、塗装をすることで雰囲気の良い壁材に変身するため、一番安価であるにもかかわらず、デザイン的にも一番のお勧めです。

ただし、様々な木目があるため、板材の選定は施主さん自らやってもらったほうがいいです。 今回はAさんは夫婦でホームセンターへ行き、十分時間をかけて選んできたとのことでした。

やすり掛けの後、塗装を開始。

やすりは、ハンドサンダーで100番で粗目に削った後、仕上げで240番を使っています。

針葉樹合板は、表面が若干粗いため、木材のささくれでケガしないための対策として重要です。

塗装はオスモカラーを使います。木が呼吸がでる天然素材の塗料で、素人が塗ってもきれいに塗れるのが特徴です。均一に色を乗せるためには、通常の刷毛ではなく、こて刷毛を使うのがおすすめです。ムラなく塗れると時間短縮にもなりますからね。

ホワイト(オスモカラー ウッドワックス #3111 ホワイトスプルース 0.75L)で塗ったあとは

クリア(オスモカラー ノーマルクリアー #3101 0.75L)で仕上げ。

針葉樹合板の派手な木目も、ホワイトで塗ると驚くほど上品な印象になりました。

塗装が乾いたら、ホルダーを適当な場所に取り付けていきます。

ボルダリングジムへ行きにくい自粛期間中も、自宅で気兼ねなく運動ができますよ。

落下事故防止のため、足元にマットを置くこともお忘れなく。

興味がある方はぜひお問い合わせください。